部屋がごちゃごちゃしている。
高齢になったお母さん、お父さんの家はそんな状態になっていませんか?
部屋が整理されていない状態には、実は非常に大きなリスクが潜んでいます。
このリスクを回避するために、部屋の整理をしなければなりません。
その際、「生前整理」を行うのです。
家にあるものを整理し、部屋を生活しやすい環境に整える。
そして、新たな気持ちで、その後の生活を続けていくのです。
今回は、そんなリスクを回避するための、
生前整理の知識の中でも、「収納」に関するコツをまとめていきます。
収納の方法によっては、せっかく整理した部屋でも、
すぐに散らかってしまったり、怪我のリスクを増大させてしまうことも。
こういったことを回避するべく、収納に少しのコツを入れていきましょう。
では、始めていきます。
目次
高齢者の事故リスク!発生場所No.1は…..
まずは、簡単な前フリを二点紹介していきます。
1つは、この章。
高齢者の事故リスクについてです。
もう1つは、生前整理の3つのステップについて。
このあたりは、内容にも若干絡んでくるので、
読んでおいてほしいです!
では、高齢者の事故リスクと発生場所について解説します。
高齢になってくると、些細な事が事故につながりやすくなってきます。
リスクがどんどん上昇していくのです。
例えば、高いところにあるものを取る時。
何かの踏み台に乗って、それを取ろうとします。
しかし、年を取ってくると、筋肉の衰えとともに、
バランス感覚なども鈍ってきます。
思いがけないところで、バランスを崩し、転倒。
小さな行動が、大きな事故につながりやすくなるのです。
今までは、考えられなかったことでも、
高齢になってくると、これまでの経験が通用しないことも出てくる。
ここを理解しておかなければなりません。
高齢者の事故発生場所、NO.1は自宅
以下の、グラフを御覧ください。

(引用:http://www.garbagenews.net/archives/2003595.html)
実に、8割近い件数が、自宅での事故になります。
こちらは、20歳〜65歳の発生件数も似通ったデータが出ていますね。
やはり、住宅内での事故は、非常に多いのです。
高齢になってくると、このタイプの事故のリスクが、一段と高まります。
整理されていない部屋、危険が潜む行動。
このあたりは、しっかりと意識しておく必要があるといえるでしょう。
生前整理のやり方3ステップ
続いて、生前整理のやり方、方法に関する知識をまとめます。
生前整理は、実は難しそうに見えて、3つの単純なステップで行われるのです。

仕分けをし、処分をし、収納をする。
順番的には、二番と三番を入れ替えても構いません。
今回は、この「収納する」という部分を重点的に解説していきます。
もし、全体的な方法を知らない場合、下記の記事を先に読むと、
理解が深まります。
生前整理の収納のコツ&ポイントを解説

生前整理の収納は、何を重視するのか。
それは、以下の二点です。
・安全性
・汚くならない
この二点が、非常に重要。
では、それぞれを保持するための、収納のコツやポイントを抑えていきましょう。
【大前提】コツを確認する前に….
コツを確認する前に、大前提となるものを書いておきます。
収納は、生前整理の中でも最後に近い部分に位置しています。
その前に、当然ですが、
「仕分けて」「処分する」というステップが存在していることを忘れないでください。
そこで、前提なのですが、
「収納するものには、使うものしか存在していない」ということ。
生前整理の方法の中に、
整理するか迷ったものは「保留」という選択肢を選ぶことができる。
こういったものがあります。
ただ、「保留」のものと「よく使うもの」を一緒にしないように注意しましょう。
これから収納をするものには、みなさんが「使う」ものしか入っていないのです。
仕分けがしっかりと行われていない場合、
下記のコツを使って、どんなに上手く収納をしても、意味はないです。
まずは、しっかりと仕分けを行って、使うものしかない状態に持っていってください!
仕分けに関しては、下記のリンクページに書いてあります!
収納のコツ①高いところにものを置かない工夫をする
まず、安全性を高めるためには、自分の背丈より高い場所にものを置かないことです。
冒頭でも触れましたが、
何かに乗ってものを取ろうとすると、事故リスクが高まってしまいます。
なるべく、お母さん、お父さんの手の届く範囲に、
ものを収納するようにしてください。
安全性を高める上で、これは絶対に守るべきことだといえます。
例えば、食器棚なども、
しっかりと整理をして、物を減らし、高い部分は空にする。
食器棚のスペースが勿体無いじゃないか!と思うかもしれませんが。
別に、スペースを無理に埋める必要はないのです。
やはり、高いところに収納しないためには、
まず、ものを減らす必要はあります。
この部分は、先程のリンクから方法論を学んでいただければと思います。
収納のコツ②不安定な形で収納しない
物が積み重なっている。
狭いスペースに、たくさんものが溢れている。
こういった収納方法は、物が落ちる原因になります。
いつ、どこにリスクが潜んでいるのかわからない。
そのため、しっかりと安定した収納をする必要があります。
ものを積み重ねるのはNGです。
(服などは別ですが…)
本や生活用品は、積み重ねやすいものになります。
このあたりを注意して見てあげてください。
しっかりとものを減らし、収納には7割までしか入れない。
ごちゃごちゃになって、不安定な収納のやり方はしないようにしましょう。
収納のコツ③よく使うものほど前へ

こちらは、部屋が汚くならないコツの1つです。
自分が必要と感じ、仕分けのときに残したものでも、
毎日使うもの、週に一度使うもの、といった感じで、使う頻度は違うでしょう。
例えば、調理器具。
時々使う、泡立て器やすり鉢、すり棒などが手前に置いてあり、
奥に皮むき器を入れます。
そうなると、毎日のように使う皮むき器を出す際、
一度奥の方を探して、皮むき器を出さなければなりません。
そうならないように、「ワンタッチ」で取れる位置に、
よく使うものを配置しておきましょう。
これが、収納をする上で、一番くらいに重要なコツです。
服でも、よく着る服を前へ。
時々使う、外出用の服は奥へ。
服に関しては、クローゼット等にかけられる量に、
仕分けの時点で調整しておくことが望ましいです。
服の量自体が少なければ、意識しなくても「ワンタッチ」で取れる位置に、
ものを収納することができるので、「仕分け」もやはり大事。
パッと取って、パッと返せる。
取る際も、返す際も壁が無く、楽に返せる環境を作りましょう。
収納のコツ④物が帰る位置を決めておく

定位置を決めておく。
ものが、どこに帰るのかを決めていないと、
物が散らかり始め、どこにしまったのか忘れてしまう。
そんな状態に陥ります。
また、物の定位置を決めておかないと、
「とりあえず置き」が発生します。
ここにとりあえず置いておこう。
この安易な気持ちが、均整の取れた部屋を汚すのです。
物が変える位置をしっかりと定め、
確実に元あった場所に戻すようにしましょう。
収納のコツ⑤使うものは、使う位置の近くへ
こちらは、収納のコツ③を補完するような内容になります。
2階で使うものを、1階に収納している場合。
わざわざ二階を行き来して、使ったら返さなければなりません。
ここに、障壁が発生します。
ものを元あった位置に「返しやすいように」「使いやすいように」
使う場所の近くに、ものを配置しておく必要があるでしょう。
また、複数の場所で使うものがあると思います。
例えば、ハサミです。
ハサミは、新聞紙をまとめるときにも、
自室で何かの袋を開けるときにも使いますよね。
こういったときに、どこに配置すれば良いのか。
これは、「自室」と「新聞紙を入れる場所の近く」
2つ置きます。
「導線」を意識して、ものを置く工夫をしてみましょう。
ハサミやのりなどは、使うと思われる場所に、
必ず1つずつ置くようにすれば、簡単にものを返しやすくなります。
少しでも、元に戻す際に生じる障壁を排除しましょう!
収納のコツ⑥かける&吊るすが楽
人が一番ラクに片付けをできる動作。
それが、「かける」だったり「吊るす」といった動作なのです。

上の画像のような収納方法は、
すべてが一発で取れる状態、さらにすべてを一発で収納できる状態。
非常にシンプルで、綺麗に収納されていますよね。

こちらは、服の収納です。
服に関しても、たたむという収納よりも、
一発で取り出せるように、かける収納を心がけています。
まとめ
今回は、生前整理の収納のコツをまとめていきました!
収納に関しては、「日常に潜むリスク」をいかに軽減できるかが重要です。
また、しっかりと収納をして、部屋が汚くならないように心がけたいですね!
では、まとめです。
まとめ
・室内の事故リスクは非常に高い
・高齢になると、予期せぬ事故のリスクも
・収納のコツ①高いところにものを置かない工夫をする
・収納のコツ②不安定な形で収納しない
・収納のコツ③よく使うものほど前へ
・収納のコツ④物が帰る位置を決めておく
・収納のコツ⑤使うものは、使う位置の近くへ
・収納のコツ⑥かける&吊るすが楽